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『日本が売られる』(堤未果著 幻冬舎新書)をテキストに、インターネットなども活用した小さな勉強会。 (c) Workers For Peace/「Peace Up 9条可視化」の会
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「スーパーシティ」って何?どんなところ?

首相官邸HPでは、「「まるごと未来都市」の実現を、地域と事業者と国が一体となって目指す取組みです。」とうたっている。

どんな町かといえば、まず行政手続きが手元のスマホででき、市役所に行かなくて済む(行政手続きなんてそんなに頻繁にするもの?)。食事や買い物は顔認証でキャッシュレス(買い物の頻度や内容がビッグデータに記録される)。自宅が診療室になり、医療機関と瞬時につながる(お医者さんの都合もあるし、そんなに簡単に診察してもらえるのか?おまけに病歴がビッグデータに記録される。妊娠中絶や性病の記録まで「だれか」に知られる)。一人一人にあった教育(学歴や成績が記録される)。自動運転装置で行きたいところに連れて行ってもらえる(寄り道も回り道も出来ない、効率だけの異動)。「遠隔介護」(人の手が省けるだろうが、ぬくもりのある介護が望めるのか)。

「快適で豊かな生活」がうたわれているが、カッコの中につぶやいたように「住みやい未来」といえるのかどうか大いに疑問である。一言でいえば、個人生活が丸裸にされる、ということだ。学歴・成績・就活歴・職業・職場での序列・結婚・家庭内の状況・嫁姑問題・介護の実態まで、何もかもビッグデータに把握される。選挙の投票も「カードでピッ」ということになれば、自分の望む人に投票することなどできにくい。政権与党に投票しなければ、商談に差し障るし、将来の道が閉ざされるかもしれない。まさに『1984』に描かれたような、監視の目におびえながら過ごすことになりかねない。

中でも問題なのはDNA情報がビッグデータに記録されるのでは、ということ。人体の設計図ともいわれるDNA情報が、すでに警視庁によって120万件も集められている、という(ワセダクロニクルによる)。がんや糖尿病、精神疾患などのなりやすさ、性格の形成まで、DNAから読み取れることは大きい。また「あなたはこういう傾向があるから、今この治療をした方がいいですよ」とビジネスチャンスにもつながりかねない。この発案者が、竹中平蔵とわかれば、彼らが何を考えているのか推察できるだろう。ビッグデータを手に入れれば、買い物傾向から交通需要、予備校の手配や人材確保まで、「ぼろもうけ」ができるのだ。「スーパーシティ」は、市民にとってではなく、彼ら新自由主義者にとって「夢の町」なのだ、

この「スーパーシティ法」に手をあげる町こそ、いい面の皮である。市民は「私を奴隷にしてください」と首を差し出すことになる。

(文:長友くに)



参考リンク


スーパーシティー(内閣府)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/supercity/openlabo/supercitykaisetsu.html


スーパーシティー法問題点と課題(Yahooニュース:Harbor Business)
https://news.yahoo.co.jp/articles/deeb88760a98c503e8ba700735b8c29577d2c69b?page=2




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